馬油ってどんな油?薄毛に効果が期待できる馬油の特徴と馬油配合のおすすめ馬油シャンプを紹介

育毛アイテム

【薄毛改善に効果アリ】馬油の特徴とおすすめの馬油シャンプー

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火傷の治療薬や女性の美容アイテムとして知られる馬油ですが、男性にはあまり馴染みのない方も多いのではないでしょうか。

実は、馬油には薄毛を改善させる効果が期待できるのです。

そこで、馬油とはどういうものなのかということから説明し、馬油の持つどんな成分が薄毛の改善に良い影響を与えるかをお伝えします。

それから、その馬油の成分を配合した馬油シャンプーについて、正しい選び方と使い方、具体的なおすすめシャンプーを紹介しましょう。

この記事を書いたのは?

毛髪診断士
佐渡山宗平

毛髪診断士 佐渡山宗平と申します。

男女問わず薄毛に悩まれている方は多いですが、いろいろな育毛剤やサプリなどを試しても思うような効果が得られなかったという方は少なくないでしょう。

そこで、育毛アイテムとしては見落とされがちな馬油の持つパワーについて、皆さんにお伝えできたらと思います。

いろんな育毛シャンプーを使ったけれどなかなか合うものが見つからないという方は、ぜひ馬油成分配合のシャンプーを試してみてください。

馬油とは

「馬油」ってどんな油?

馬油とは

その名の通り馬から取れる油のことで、馬のたてがみ、尾っぽ、下腹部などにある皮下脂肪が原料です。

今から4000年ほど前の中国ではすでに使われていたという記録があり、5~6世紀にかけての書物には、「薄毛の頭皮に馬油を塗る」との記述も見られます。

人間の皮脂に非常に近い成分の馬油は、シミやそばかす、また赤切れなどに効果があるとして人々の生活に浸透していきました。

日本にも、すでに奈良時代に、鑑真和上によって伝えられたという記録が残っています。今もスキンケア用品として用いられており、薄毛改善の効能も注目されているのが馬油です。

馬油の成分

馬油とは馬の皮下脂肪のことですが、アルファリノレン酸という不飽和脂肪酸が豊富に含まれているのが特徴です。

この不飽和脂肪酸は、新陳代謝を高め、血行を促進する効果があり、また、高い保湿効果があるため、昔から肌荒れなどの治療に用いられてきました。

また、特にたてがみ部分の脂肪層からは「こうね馬油」という貴重な馬油が取れます。

こうね馬油には心房性ポリペプチドという普通の馬油にはない成分が含まれており、発毛や育毛促進の効果が特に高い成分です。人間の皮脂に近いため、肌への浸透力が高く、シャンプーの成分としては最適と言ってもよいでしょう。

馬油に期待できる効果

最近は若い人でも薄毛や抜け毛に悩む人が増えていますが、洗浄力の強いシャンプーがその原因の一つとされています。洗浄力の強いシャンプーを使い続けると、頭皮から必要な脂質まで取り除かれてしまいます。

その点、馬油は人間の皮脂に近い成分のため、頭皮との親和が良いのが特徴です。シャンプーに含まれる育毛成分が、頭皮の奥までしっかり浸透します。

ここがポイント!

頭皮の脂質を必要以上に取り除くことなく、健康な状態に頭皮を保ってくれるため、馬油シャンプーは薄毛予防に効果が期待できるのです。

また、ベタベタせずさらっとしたつけ心地も馬油の特徴です。そのため、馬油シャンプーで洗うと、洗い上がりがさらっとして髪全体にツヤが出ます。市販のシャンプーから馬油シャンプーに変えるだけで、洗い上がりの違いが実感できるでしょう。

馬油シャンプーの正しい選び方

実は、馬油シャンプーだけでもさまざまな製品が販売されています。

馬油と商品名にあっても、実際は馬油の成分がほんの少ししか使われていないこともあるため、馬油と付くシャンプーならすべてが薄毛予防に効果があるわけではありません。

そこで、ここでは薄毛予防に効果をもたらす馬油シャンプーの正しい選び方をお伝えします。

髪と頭皮に優しい洗浄成分

馬油シャンプーを選ぶうえで最も注意するべきポイントは、その洗浄成分です。

一般的に、市販のシャンプーには石油系の界面活性剤が洗浄成分として使われています。

ラウリル硫酸ナトリウムやラウレス硫酸ナトリウムなどがその代表的なものです。これらの成分は洗浄力が強力なことが特徴ですが、洗浄力が強すぎて発毛に必要な皮脂まで取り除いてしまいます。

必要な皮脂まで取り除くと、体は頭皮を乾燥から守るため皮脂を活発に分泌し、それがフケやかゆみといった頭皮トラブルにつながるのです。

馬油シャンプーのなかにもこれらの強力な洗浄成分が使われているものがあるため、シャンプーを選ぶときは、肌の成分と近いアミノ酸系の洗浄成分が配合されていることに確認して下さい。

以下が代表的なアミノ酸系の洗浄成分になります。

  • ココイルグルタミン酸ナトリウム
  • ココイルグルタミン酸TEA
  • ラウロイルメチルアラニンナトリウム
  • コカミドプロピルベタイン

ここがポイント!

馬油の持つ保湿力を効果的に生かすには、馬油以外の成分は刺激が少ないアミノ酸系のものを選ぶのが基本です。

不要な添加物がないこと

界面活性剤がアミノ酸系の成分でも、それ以外に育毛に必要ない添加物が入ったシャンプーでは、せっかくの馬油シャンプーの効果も台無しです。

実際、市販のシャンプーには、着色料、香料、防腐剤などの添加物が含まれているものが多いため、店頭で馬油シャンプーを選ぶときも成分表を確認し、こうした余計な添加物が入っていないことを確認してください。

安すぎるシャンプーには期待できない

シャンプーは毎日使う消耗品ですから、なるべく安いものを選んで出費を抑えたいのが正直なところでしょう。

実際、ドラッグストアなどに行けば大容量でわずか数百円という安いシャンプーがたくさん販売されています。

しかし、薄毛予防のために馬油シャンプーを選ぶのであれば、値段の安さにとらわれるのは危険です。

馬油が豊富に配合されている馬油シャンプーは、一般の市販シャンプーに比べると価格は高めになっています。

なかには市販の安価なシャンプーと変わらないぐらいの値段の馬油シャンプーもありますが、そういうシャンプーには馬油成分があまり含まれていないか、品質の劣る成分が含まれていることがほとんどです。

馬油シャンプーを選ぶ際は、まず成分表を確認してください。成分表は配合量の多い成分から順に記載するというルールがあるため、最初に馬油と記載されているものを選ぶのが基本です。

ここがポイント!

無理に高価なシャンプーを選ぶ必要はありませんが、馬油がしっかり配合されていることだけは基本条件と考えてください。

馬油シャンプーの正しい使い方

ここからは、実際に馬油シャンプーを使った正しいシャンプーの方法をお伝えします。といっても、馬油シャンプーだから特別な使い方があるわけではありません。以下で説明する洗い方の手順は、薄毛予防や育毛におすすめの洗髪方法なので、是非、覚えておきましょう。

  • シャンプー前に予洗いをする

シャンプーを使う前の大切なステップが予洗いです。

予洗いとは

シャンプーをつけずにお湯だけで髪を洗うことを言います。

予洗いの目的は、ホコリなどの大きな汚れを取り除くとともに、温かいお湯で毛穴を開いて頭皮を柔らかくすることです。

ここがポイント!

予洗いをするのとしないのでは、馬油シャンプーの薄毛予防効果が全然違ってきます。

予洗いはできれば23かけてやりましょう。

ただ、2~3分もシャワーだけで髪を洗うのは長く感じるものです。それに、2~3分もシャワーを出しっ放しにするのはお湯がもったいないと感じることもあるでしょう。

そういう場合は、実際にシャワーのお湯を浴びるのは1分ほどにして、その後はシャワーキャップをかぶり、頭皮に湯気を閉じ込めてサウナ状態にするのがおすすめです。

こうするだけでも頭皮が柔らかくなり、こびりついた皮脂が取れやすくなります。

  • 頭皮を優しくマッサージしながら

予洗いによって頭皮が柔らかくなったら、いよいよシャンプーです。

ポンプ式のシャンプーの場合、何度もつい勢いで押してしまいますが、プッシュは1回で十分です。

シャンプー時のあるあるNGポイント

シャンプーはたくさん使えば効果があるというものではありません。

逆に、刺激が強すぎたりすすぎにくくなったりといったことがあるため、使いすぎはNGです。

また、シャンプーボトルのノズルを直接頭皮に向けて液を出す人がいますが、これもNGです。これでは刺激が強すぎます。

ここがポイント!

シャンプーの液は手の平に1度取ってお湯と混ぜ合わせてから、髪に均一に塗布するのが基本です。

洗う順番は、後頭部から側頭部、頭頂部、そして前頭部と、後ろから前に向かって洗って行きます。

その理由は、後頭部や側頭部は脱毛のリスクが少ないからです。

脱毛のリスクの高い部位は、シャンプー液に浸されている時間をなるべく短くします。

また、洗う時は指を立ててゴシゴシこするのではなく、指の腹の柔らかい部分で優しくマッサージしながら洗っていきます。

痒いところがあるからといって、爪を立ててかきむしったりしてはいけません。

痒いのは頭皮に炎症があるサインですから、そんな時に強くかきむしったりすると炎症が余計ひどくなってしまいます。

もう少し洗い方の手順を具体的に説明しましょう。

具体的なシャンプーの方法

STEP1

シャンプーの液を手に取り、お湯と混ぜ合わせてそれを後頭部につけます。後頭部でしっかり泡立てることが大切です。

後頭部には皮脂がたまりやすく、また、きちんと洗いにくい場所なので、悪臭の原因にもなります。

STEP2

後頭部でシャンプーをしっかり泡立てて洗ったら、次は側頭部です。側頭部は手の指を立てて下から上へ持ち上げるように洗います。

顔のむくみ解消にも効果があり、薄毛予防と合わせて一石二鳥です。

STEP3

頭頂部と前頭部は指の腹の柔らかい部分を軽く当てて、それを小刻みに動かしながら優しくマッサージするように洗います。

  • しっかりすすぐ

洗い終わった後はしっかりすすぎます。

男性の場合、シャワーでザーッと流してすぐ終わるという人が多いですが、すすぎにはしっかり時間をかけなければなりません。

ここがポイント!

すすぎが十分でないと、シャンプーの成分が頭皮に残って肌荒れやかゆみ、フケ、それに脱毛などの原因になるからです。

シャンプーで洗う時間の3倍ぐらいの時間をかけてしっかりすすぎましょう。

薄毛対策におすすめの馬油シャンプー

最後に薄毛対策におすすめの馬油シャンプーを3つ紹介します。

  • ウーマシャンプー

メディアにもよく取り上げられるウーマシャンプーは、株式会社ゼロプラスという福岡の会社が製造するシャンプーです。

ここがポイント!

馬油の成分であるアルファリノレン酸を豊富に含んだ「こうね馬油」をたっぷり配合しています。

皮脂の過剰な分泌を抑え、頭皮の状態を正常にし、毛髪の健やかな発育に効果が期待できるシャンプーです。

株式会社ゼロプラスからは、ウーマシャンプー以外にも「ウーマシリーズ」と銘打ったヘアケア製品が何種類もラインナップされています。

コンディショナー、スカルプケアオイル、プラセンタサプリ、頭皮用のローションなどもおすすめです。

【ウーマオンラインショップ】ウーマシャンプー

  • 熊野油脂馬油シャンプー

熊野油脂馬油シャンプーは、弱酸性の髪と頭皮に優しいシャンプーです。

熊野油脂株式会社が販売するシャンプーで、同社では馬油製品を多数ラインナップしています。

人間の皮脂に近い馬油をたっぷり配合した熊野油脂馬油シャンプーは、頭皮の環境改善して毛根の働きを活発にするため、抜け毛予防に効果的です。

【LOHACO】熊野油脂馬油シャンプー

  • 薬師堂ソンバーユシャンプー

株式会社薬師堂は、昭和63年、それまで食用油としてしか認可されていなかった馬油を皮膚保護用の医薬部外品として初めて申請した会社です。

この薬師堂ソンバーユシャンプーは、その薬師堂が馬油製造部門を独立させて設立したソンバーユ株式会社から販売されています。

ソンバーユシャンプーの洗浄成分は、98%以上が馬油原料の純石鹸で、アルカリ性の髪と頭皮に優しいシャンプーです。

髪や頭皮についた汚れをしっかり落としながら、髪の持つしなやかさを守ります。シャンプーとしてだけでなく、ボディソープや洗顔用石鹸としても使えるのがおすすめポイントです。

【株式会社薬師堂】薬師堂ソンバーユシャンプー

まとめ

以上、馬油が薄毛予防に効果的な理由と、その馬油の成分を配合した馬油シャンプーについてお伝えしました。

馬油そのものが髪の毛を作るわけではないため、すでに薄毛が進行している人がフサフサになるということは期待できません。

ここがポイント!

しかし、血行を促進して頭皮の環境を整え、健康な髪の毛を育てる下地を作るのには抜群の効果を発揮します。

薄毛予防が必要な頭皮に皮脂が溜まりやすい方におすすめです。

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