【頭皮に直射日光は要注意!】薄毛と環境問題について考える

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薄毛は想像している以上に、自然環境、生活環境に左右されています。

私が薄毛問題と関わり調査を進める中で、毛髪・頭皮は想像以上に自然環境や生活環境の影響を受けていることがわかりました。お肌のケア同等、頭皮には乾燥・刺激・紫外線など、自然環境からの影響について対策を考えていかなければなりませんし、生活環境からは思わぬところで薄毛に影響を及ぼしています。

既に薄毛の課題と戦われている方も、年々薄くなっていく驚異に怯える方も、その予備群も、しっかり頭皮ケアと向きあいましょう。

当記事では、自然環境と生活環境から受ける影響について、お話していきたいと思います。現在薄毛に悩まれる方々は必見です。

この記事を書いたのは?

育毛剤開発者
畑中

私は製薬会社で13年、育毛剤などの開発に携わっています畑中と申します。

薄毛問題は死に至る病ではないため、比較的軽視される傾向にありますが、薄毛問題によって人生が変わった人たちを目の当たりにしてきました。

今後、そのような人たちのコメント・努力の成果もお話し出来ればと思いますが、まずは自分が得た知識を生かして「本当に効果がある育毛・発毛の情報を発信していきたい」と考え、当Webメディアで執筆しています。

薄毛と自然環境の関係 光老化の影響

ぱくたそ

紫外線が肌にダメージを与え、肌色を黒くしたり、しわやたるみの原因となるのは有名ですが、肌だけでなく、肌の延長線上である頭皮にも当然、紫外線は悪い影響を与えてしまいます。紫外線の影響で、頭皮の炎症や、かゆみが起こることがあります。

また、それだけでなく、紫外線の影響で、脱け毛・薄毛の症状が進行してしまうことがあります。

みなさんは、「光老化」という言葉をご存知でしょうか。薄毛にとっての大事なキーワードです。

光老化とは、日光を長年浴び続けることによりひき起こされる肌のしみや、しわ、たるみ等の肌の変化のことで、加齢の老化とは違い、紫外線を主として、赤外線、可視光を浴びた時間と強さに比例して影響を受けます。

顔や腕は、日焼け止めを塗るなどの対策が講じられているのが一般的ですが、頭皮についてはどうされておられるでしょうか。先述したように、顔や腕と同様、頭皮もダメージを受けます。日のあたりやすさと言う意味では、顔や腕の2倍以上、光の影響を受けやすい場所です。

紫外線はA波とB波で攻めてくる

紫外線はその波長の長さによって「A波(UVA)」「B波(UVB)」「C波(UVC)」に分けられます。

紫外線についてもう少し言及すると、紫外線は「UV-A」と「UV-B」の2つの波長に分けることができます。(厳密に言うとUV-Cもありますが、地上まで届きません)

浸透力の高いUV-A

波長の長いUV-Aは、エネルギーは弱いものの、地表に届きやすく、量で攻めてきます。

全紫外線の約9割を締めると言われており、更に浴びたUV-Aの2割〜3割が真皮層まで浸透し、じわじわと頭皮に影響を及ぼします。頭皮の張りや弾力を保つのに必要な成分を作り出す繊維芽細胞に損傷を与え、頭皮の老化現象を引き起こします。

また、UV-Aは雲を通り抜けやすいので、天気の良くない日でも注意が必要です。

エネルギーの強いUV-B

波長の短いUV-Bは、地表に届きにくく、全紫外線量の約1割と少量ではありますが、その分エネルギーが強く、毛髪や頭皮に直接ダメージを与えます。

毛髪に照射されれば、毛髪を構成しているアミノ酸を変質させ、毛髪のキューティクルを剥がし、髪の水分を蒸発させ枝毛・切れ毛・抜け毛を生み、

頭皮に照射されれば、日焼けだけでなく、炎症を起こし、シミをつくり、時には皮膚ガンを巻き起こします。

UV-Bは窓ガラスや雲を通りにくい等、浸透力は低いので、日に当たらないよう心がけるだけで、ある程度防御は出来ますが、その影響力は無視できません。

紫外線によるダメージのサイン

紫外線など普段はあまり気にしない、という方も、紫外線によるダメージが蓄積された結果、何かしらのサインが発現されているかも知れません。

頭のかゆみ

紫外線は、いつもシャンプーをしっかりしているのに、頭がかゆいという症状などが起きたりします。まさに、頭皮のある部分だけ痒いというのは、紫外線の影響を受けてしまったサインと考えていいでしょう。 紫外線の影響を受けて、頭皮がカサカサに乾燥してしまっていたりします。

もしも、健康な肌なら、紫外線が侵入して来るのをガードしようとしてくれるのですが、病んだ肌は、弱い紫外線でも相当ダメージを受けてしまい、肌の水分の蒸発を防ぎ、外部の異物の侵入をバリアする機能がことごとく壊されてしまうことになります。

やがてそれほど強い刺激を受けているわけではないのに、敏感に反応してしまい、かゆみが続いてしまうことになります。

頭の臭い

頭が臭うのは、雑菌が繁殖してしまっている可能性が高いです。

光老化の進行による免疫低下で、頭皮の内側は乾燥、頭皮の表面は皮脂の過剰分泌し、雑菌がすぐに繁殖してしまう雑菌にとって居心地のいい環境が出来上がってしまっているかも知れません。

臭いは自分自身ではなかなか気付かないものですが、もしかしたら周囲に迷惑をかけてしまっていることがあるかもしれません。

気付き方としては、最近おじさん扱いされるとか、モテないとか・・・自分に対する周りの変化があれば、頭の臭いを気にしてみるのも一つかもしれません。自身の枕のニオイを嗅いで見るのも良いでしょう。

また、そもそもあまりシャンプーをしないという方は、古い皮脂がそのままになるため、雑菌がより繁殖しやすく、臭いやすさにも繋がります。シャンプーは一日一回の頻度で行われることをお薦めします。

白髪

紫外線は、白髪への影響を与えることもあります。 白髪が、耳周りや襟足にはそれほど多くないけど、頭頂部や生え際に多いというのなら、それは、紫外線の影響かも知れません。頭頂部や生え際は、紫外線の影響をストレートに受けやすい場所だからです。

多少の紫外線であれば、髪が紫外線を吸収してくれるのでダメージを受けませんが、髪が紫外線を吸収しきれなくなれば、髪は日焼けを起こし、赤みが増します。

また、紫外線による頭皮のダメージで、血行不良が起これば、色素形成細胞メラノサイトに栄養がいかなくなり、色素のない白髪となって生えてしまいます。

髪は人の年齢を推定する上で大事な要素ですが、その中でも白髪は+10歳以上の誤差を生みます。

もっと若く見られたいのであれば、しっかり紫外線の環境の問題を考えていきましょう。紫外線の影響を考慮するだけで、改善する可能性もあります。

そしてもちろん、薄毛

紫外線の影響で、薄毛問題を抱えてしまう人たちも大勢います。先述した様に、紫外線を浴び続けると、じわじわ攻撃してくるUV-Aと、ダイレクトにインパクトするUV-Bとで、毛髪と頭皮は大きな影響を受けてしまいます。

それが「薄毛」という症状となって発現する人は少なくありません。

薄毛は遺伝との認識は根深く、もちろんその影響は多分にありますが、同じ生活環境や同じ危機意識であるからこそ、似てしまっている部分もあり、紫外線対策をするだけで回復する方も少なからずいらっしゃいます。

紫外線対策 しっかり紫外線対策について考えよう

薄毛の原因が紫外線から齎されている可能性が高ければ、紫外線対策を行うだけで、かなり改善する可能性も高いということになります。

紫外線と向きあうのは、それほど難しい問題ではありません。紫外線が毛髪・頭皮に悪い影響を与えるということを明確に認識して、日差しの強い環境に自分を置かないことを心掛け、1年間を過ごすだけでも全く違った結果が生まれます。

仕事や何かしらの都合で、どうしても日差しの強い中外出しなければならない場合は、面倒でも根気よく紫外線対策を施しましょう。

日焼け止め

髪と頭皮にも使える日焼け止めが販売されていますので、有効的に活用して下さい。

個人的には、紫外線吸収剤を使っているスプレータイプの日焼け止めがおすすめです。ヘアスプレーのように、出掛けに頭にシュッシュッと掛けてやるだけなので使い勝手が良いですし、香りの良いものもあるので、ニオイ対策にもなります。

また、頭皮が弱い方にとっては、紫外線吸収剤の刺激が更に頭皮を痛めてしまうこともありますので、肌に合わない場合は、比較的肌に優しい成分で作られているクリーム、ローション、パウダータイプの日焼け止めをお使いになることをお薦めします。

育毛剤

紫外線の攻撃を受けた毛髪や頭皮は、水分を奪われ、悪循環を招きます。

そんな時、頭皮の保湿、頭皮環境の正常化などの役割を果たしてくれるのが「育毛剤」です。

育毛剤は意外と、頭皮の美容液としてのいい役割を果たしてくれますし、頭皮血行促進効果を狙った成分を含むものもあります。

また、承認が取れていない為に医薬品、医薬部外品のカテゴリには入ってはいないものの、育毛効果を狙った成分が含まれた育毛剤もあり、育毛剤に含まれている成分を提供している原材料メーカーから信憑性のあるエビデンス(効果があることを示す証拠や検証結果・臨床結果)が提示されているものもあります。

育毛剤で毛髪・頭皮のケアを行い、紫外線の影響と戦うのも1つの対策と言えます。

シャンプー

シャンプーで紫外線対策をすることも出来ます。シアバターなどのUVカット効果のある成分を含んだシャンプーや、アミノ酸・コラーゲンなどの紫外線によるダメージをケアする成分を含んだシャンプーが市販されています。

シャンプーはほぼ毎日される方が多いと思いますので、導入しやすい紫外線対策です。

しかし、シャンプーのしすぎも逆に薄毛になってしまう可能性があるので注意が必要です。

「朝シャン」という言葉は死語かと思いますが、朝にシャンプーをすると、頭皮を守ってくれる皮脂のバリアを洗い流してしまうことになり、紫外線の影響をモロに受けてしまう可能性が高まります。

シャンプーによって流れてしまった皮脂バリアは6時間あたりで復活するとも言われているので、出来ればシャンプーは夜シャンにされることをお薦めします。

紫外線量は一年を通して注意しなければならない

ぱくたそ

だいぶ認知されてきたと思いますが、紫外線を気にしなければならないのは夏場だけではありません。

季節により、陽の光の入射角が変化します。夏は太陽が真上から照りつけ、冬は横から照りつけるイメージです。

冬場、オゾン層や大気、雲の影響を受け、UV-Bはある程度遮断されますが、雲をすり抜ける浸透力の強いUV-Aは、冬場であっても紫外線量は一定量を保ち、地表に到着します。

7月8月をピークに、紫外線量は山なりのグラフを描くものの、一年を通した対策が必要となります。

曇の日や朝・夕も同様の理由で、留意が必要になります。

薄毛と生活環境の関係 ストレスの影響

ぱくたそ

自然環境に加え、現代社会に生きる人たちは、生活環境から齎される薄毛への影響も、しっかりと考えていく必要があります。

生活環境による影響とは、すなわち「ストレス」の問題です。

現代社会では、机に座り、パソコンを睨み、仕事をしている方が圧倒的に増えました。インターネットの登場により、様々な情報が増え、豊かになった反面、昔の何倍ものも情報を抱え込み、それを整理しなければならない状況に追いこまれてしまっています。

情報伝達1つとっても、今はメール一つで、全部署に書類を送信することができます。

昔であれば、手書きで書類を作成し、足を使って他部署に出向き、口頭で話し、他の部署の方に手渡していました。その肉体労働がストレスを解消させる役割も果たしていたと言えます。

インターネットはとても便利な情報伝達手段ではありますが、その功罪について改めて考える必要があるかも知れません。

ストレスの多い生活環境によって受けた精神的なダメージは、毛髪・頭皮に悪い影響を及ぼします。具体的に事象を見てみましょう。

ストレス性 頭皮湿疹

頭皮湿疹(正しくは頭部湿疹)は、乾燥、炎症、皮脂分泌過多、フケなどの症状に、かゆみを伴う頭皮のできものを指します。

通常は、頭皮に直接触れた整髪料などの物質の接触反応や、皮脂分泌過多によるカビ繁殖の影響、頭皮の皮膚バリア低下による乾燥、アトピー性などが湿疹の原因とされていますが、ストレスによる湿疹が注目されています。

ストレスはホルモンバランスを乱れやすくし、交感神経が優位に働き、汗や皮脂の過剰分泌に繋がります。加えて、ストレスは外部の刺激の反応を過敏にし、皮膚状態の悪化を招きます。

ストレスを起因とし、上記の原因が積み重なり、ストレス性頭皮湿疹と呼ばれる症状を引き起こすと考えられています。

ストレス性 血行不良

血行不良は、薄毛問題と切っても切り離せない解決しなければならない課題です。

この血行不良の症状も、ストレスによって起こる可能性があります。

ストレスにる自律神経の乱れは、血液の循環調整機能を低下させます。加えて、ストレスを感じるとストレスホルモンが大量に分泌され、血管を収縮させます。

冷え性や肩こりだけでなく、栄養が届きにくい頭皮にも影響を及ぼします。

ストレス度をチェックする

仕事に没頭していると、自覚症状の無いまま過度なストレスを抱え込んでしまうことがあります。

あまり現実味や信憑性がないと思われてしまうかも知れませんが、薄毛とストレスは案外無関係ではありません。特に日本人は根性論に走りがちで、ストレスを計測し、コントロールする文化がありません。

ネットで検索すると、様々なストレスチェックリストがヒットします。数十問の設問に答えるだけでもストレスではありますが、やって見る価値はあります。

自分のストレス度を認識し、ストレス解消の必要性を認識することが、課題解決への第一歩だと思います。

しっかりストレスを解消する

ストレス度を計測し、ストレス解消の必要性が確認した後は、薄毛対策の為に良い生活環境を作る意味でも、ストレスの解消方法について考えてみましょう。

ストレスの解消方法は、趣味趣向が異なるため、人によって様々です。

「普段、ストレスを解消するためにしていること」調査結果は以下のようになっています。

自分なりのストレス解消が見つかっていない方は、まずはストレス解消のための時間を作ることから始めましょう。

定期的に時間を作ることが出来れば、心を開放する為の自分なりの儀式、勝利の方程式を見つけるべく、気張りすぎない程度に、色々と試してみましょう。

ここで注意が必要なのは、ただダラダラ過ごすのではなく、映画でも、お酒を飲むことでも、カラオケでも、「ここでストレスを解消するぞ」という目的意識を持ち、取り組むことです。

特別なことをしなくても、栄養のある食べ物を食べて、たくさんの睡眠を取り、ジョギングなど適度な運動習慣を取り入れることで、ストレスは解消出来ると思います。

生活習慣の乱れも注意

ストレス解消の注意でも言及したように、メリハリ無くダラダラと過ごし、生活習慣が乱れてしまうと、ストレス耐性が低くなる傾向にあります。

タバコやお酒、甘いお菓子、ゲームやスマホなどへの依存は、精神だけでなく体も蝕み、様々な要因で薄毛の原因を作ってしまいます。

少し頭皮が痒いと思えば、自制なく掻いてしまい、自ら頭皮を痛めてしまう。シャンプーや洗髪後の乾髪が面倒くさいと思えば、惰性でスキップしてしまう。

事実、生活習慣の見直しが、薄毛を改善させる事例もあります。

いつも規則正しい生活をしている方たちは、自分がいま何をしているかということを自覚し、管理することが出来ています。どんな仕事をしているにせよ、その様な方たちの日常生活は、やらされている・耐えて辛い日々を過ごしているというものではなく、意識的で、居心地良く、自分の時間を過ごしている自覚があり、頭皮にまで良い血が行き届いているのではないかと思います。

まとめ

薄毛対策として私達が考えるべき、自然環境における紫外線・光老化対策、及び生活環境によるストレス対策についてお話させて頂きました。。

「自然環境」、「生活環境」とどう向きあえばいいか。いま出来ることからスタートしてみましょう。

どれも決して難しいことでは無いと思います。

  • B!

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