「抜け毛が多くなってきた」
「髪のボリュームが減って、顔の印象が変わってしまった」
そんな悩みを抱える女性はいませんか?
実は、女性の外見のイメージは髪の美しさやボリュームも大きく影響しているため、薄毛がその人の雰囲気を左右することもあります。
女性なら、何歳になっても美しくいたいですよね?
薄毛が気になる年代になって、薄毛対策をしても「薄毛ケアをするのが遅すぎた!」とならないように、薄毛が気になる年代になる前に、髪を健康的に保つ工夫を重ねて習慣化することが大切になります。
今回は、いつまでも髪を健康的に保ち、とくに薄毛にならないためのヘアケアの工夫などご紹介します。
この記事を書いたのは?
今回の記事を書いたのは看護師歴15年のアラフォーナースです。
若い頃にはなかった髪の薄毛が30代半ば頃より気になり始め、自分も例外ではないのだとショックを受けたのが薄毛に興味を持ったきっかけでした。
それからというものの、薄毛や脱毛について調べて自分でできる対策を行ってきました。薄毛や脱毛はもちろん年齢によるところが多いのですが、それ以外にも食生活や日常のストレスが大きく影響していたことを実感しています。
薄毛・脱毛に対する実体験を通して、自分の髪の健康を維持することの大切さを伝えていきたいと思っています。
女性の薄毛の種類とは?
「男性の薄毛は聞いたことあるけれど、女性の薄毛って種類なんてあるの?」
と疑問に思いますよね?
実は、女性の薄毛にも、以下のような種類があります。
- 女性の男性型脱毛症(びまん性脱毛症)
- 円形脱毛症
- 牽引(けんいん)性脱毛症
- 分娩後脱毛症
- ひこう性脱毛症
- 若年性脱毛症
女性が薄毛にならないための工夫をお伝えする前に、まずは女性の薄毛の種類を説明していきますね。
① 女性の男性型脱毛症(びまん性脱毛症)
男性型脱毛症とは「AGA」として知られていますが、実は、女性にもAGAと同じく特有の「男性型脱毛症」があります。
この脱毛症は、頭頂部を中心に薄毛となり、その状態が進むと頭の地肌が透けているように見えてしまうという特徴があります。
よく更年期をすぎた女性にみられる脱毛症で、頭の髪の毛が全体的に薄くなっている人は多くみられます。
女性の男性型脱毛症の原因は、年齢とともに減っていく女性ホルモン(エストロゲン)の影響などが考えられていますが、実際には、その原因はまだはっきりとは分かっていません。
② 円形脱毛症
円形脱毛症は、髪の毛が円形もしくは楕円形に脱毛します。円形脱毛症は、知っている人も多いですよね。
この円形脱毛症は、脱毛に突然に気づくことが多く、脱毛の時には特に痛みもなく、一気に抜けるのも特徴的です。ひどいときには全身の毛が抜けてしまうということもあります。
原因
③ 牽引(けんいん)性脱毛症
女性は、よく髪の毛をひっつめて後頭部で結んだりしていますよね。
原因
これが牽引性脱毛症といわれるものです。
つねに髪の毛が引っ張られることで髪の毛の根元の毛根に負担がかかり、脱毛だけでなく、新たに生える毛も弱く細い毛にさせてしまいます。
ここがポイント!
さらに、若い女性に人気の髪の毛のエクステンションや過度なドライヤー、ヘアアイロンなども牽引性脱毛症の原因になることがあります。
④ 分娩後脱毛症
出産を経験したほとんどの女性が悩むのが、出産後の脱毛です。
この分娩後脱毛症には、妊娠中に多く分泌される女性ホルモン(エストロゲン)が影響しています。
このエストロゲンは、妊娠を維持していくために必要なホルモンです。
妊娠中は、髪の毛に対しては髪の成長サイクルの「成長期」をゆっくりと進行させます。
そのため、妊娠中は髪が抜ける「休止期」にはなかなか移行せず、自然と脱毛が減っていくのです。
しかし、産後になるとエストロゲンホルモンが下がり、髪の成長サイクルも「成長期」から髪の毛が抜ける「休止期」に変わっていきます。
原因
⑤ ひこう性脱毛症
このひこう性脱毛症は、頭皮の環境が悪くなることで起こる脱毛の一つです。
たとえば、頭皮の乾燥や皮脂の分泌過剰、またフケが毛穴をふさぎ、そこに雑菌が繁殖するなどの原因で、髪にも栄養分が行き渡らずに脱毛をするというわけです。
原因
これらのことが、頭皮の血液の流れが停滞させ、髪に十分な栄養が送られなくなることにも影響しているのです。
⑥ 若年性脱毛症
女性の薄毛は、女性ホルモンが少なくなる更年期からよく起こる症状といわれています。
しかし、更年期でない若い世代(20代・30代)から起こる脱毛もあり、これを若年生脱毛症と呼んでいます。
原因
さらに、若い女性がしがちな過度なダイエットもホルモンバランスを乱し、脱毛の原因になるといわれています。
女性の薄毛の原因とは?
ここまでのように、女性の脱毛の種類は多くありました。
その多くの脱毛の原因となっているのが「女性ホルモン」です。
とくに女性ホルモンの一つである「エストロゲン」は、髪を健康に美しく保つ作用があります。
この女性ホルモン「エストロゲン」は、体の自律神経により分泌が調整されており、自律神経は、心身の状態により大きく影響を受けながらホルモンの分泌を調整しています。
そのため、過度なストレスや生活習慣の乱れなどにより、簡単に自律神経も乱れてしまいます。
それにより、女性の髪を健康に保つエストロゲンもアンバランスとなりやすくなるのです。
さらに自律神経の不調は、体全体の血液の流れも悪くします。すると、細い血管の集まりである頭皮はさらに血行不良となり、頭皮環境も悪くなり、これも髪の健康状態を悪くさせるのです。
それらの結果、髪の成長に必要な栄養分が送られてこなくなり、髪の成長サイクルにも影響し脱毛が多くなってしまうわけです。
もちろん、脱毛の原因は一つではなく、いろいろな原因が重なっていることもあります。
またほかにも、現在飲んでいる薬の影響や何か病気の兆候になっていることもあります。
ですので、万が一、脱毛の症状やそれ以外に気になる症状がある場合には、早めに病院を受診することをお勧めします。
女性が薄毛にならない工夫とは?
女性が薄毛にならないために、日常生活上での工夫は何か特別なことをすべきなのでしょうか?
いいえ、特別なことをする必要はありません。
ここがポイント!
薄毛にならずに髪の健康を保つためには、普段の生活習慣が正しく行えているかどうかが大切になります。
その普段の生活習慣の中でも、とくに女性の薄毛に対して気をつけたいポイントを3つ紹介しますね。
工夫1:食事や運動など生活習慣を改める
女性の髪をより健康に保ち、薄毛を予防するには「食事・睡眠・運動」といった日常生活の習慣をより健康的に行うことが大切です。
食事内容を整える
まずは
- 栄養バランスの取れた食事を3食しっかりと摂りましょう。
- そして水分を1日量をたっぷり摂取します。
さらに食べ物に関しては、髪を美しく保つために、良質なタンパク質をしっかりとることを心がけます。
さらに、抜け毛の原因になりやすいのが、女性ホルモンの減少です。大豆製品に多く含まれるイソフラボンというポリフェノールは女性ホルモンと同じような働きをすることも知られているので、大豆製品も多めに摂りましょう。
また、肉やレバーなどに含まれるビタミンB6やナッツ類に多く含まれるビタミンEも抜け毛に効果的であると知られています。
運動を取り入れ基礎代謝を上げ、全身の血液の流れを良くする
運動の程度によらず、1日のどこかで体を意図的に動かす習慣を身につけてはいかがでしょうか?
運動により、身体の代謝が良くなり、全身の血液の流れが改善されます。
とくに頭の皮膚の血管はもともと細いため、少しのことで、血液の流れが悪くなります。
すると血液によって髪の毛に運ばれる必要な栄養素が減り、髪に栄養が行き渡らなくなり、抜け毛の原因にもなります。
頭皮の血液の流れを良くするためにも、運動習慣があると髪にも良い効果があるといえます。
質の良い睡眠をとる
実は髪の毛は人が夜眠っている間に、成長しています。睡眠時間が短くなってしまうと、その分、髪の毛が成長する時間が削られることになるのです。
髪の毛の成長がしやすい時間が奪われてしまうと、髪の毛は正常な成長サイクルがキープしづらくなり、育毛ができず抜け毛に至ってしまいます。
ここがポイント!
そうならないように、夜間に出来るだけ質の良い睡眠を取れるようにすると、髪の成長もサポートすることになるのです。
質の良い睡眠をとるには以下のようなことに気をつけると良いでしょう。
- 出来るだけ22時までにベッドに入る
- カフェインを午後2時以降摂取しない
- 午前中に運動をする
- 3食しっかり食事をする
ストレスをためないようコントロールする
実は、髪の健康にもストレスは大きく関わってきます。
まず、ストレスがたまると交感神経のバランスが強くなり、全身の血管が常に緊張している状態となります。
すると、血行が悪くなり、全身の血液の流れ自体も悪くなります。そのため血液にのって髪に運ばれる栄養素が減り抜け毛へと繋がってしまうのです。
ここがポイント!
強いストレスがかかりすぎないように、ストレスを避ける生活を心がけることで、髪の健康もキープできます。
工夫2:適切な方法で髪をケアする
女性の薄毛を防ぐためには、毎日のシャンプーやリンスなどのヘアケアをいかに適切に行えるかというのも大切です。
普段入浴時に髪の毛を擦り合わせて洗っていませんか?
理想的なシャンプーの方法
手順1
髪の毛は水に濡れると髪のキューティクルが開き無防備状態になっています。ですので、そのキューティクルが壊れないように優しくお湯をかけたら、シャンプーのみ頭皮を中心に行います。
手順2
その後、できればコンディショナーでなく、トリートメント剤を毛先につけ軽く洗い流しましょう。
手順3
またドライヤーで髪を乾かすときも、髪のキューティクルにそって、上から下に向かってキューティクルを保護しながら乾かしていきます。
工夫3:薄毛になりやすいヘアスタイルにはしない
髪の毛の切れ毛や脱毛の原因になるような、髪の毛を物理的につねに引っ張るようなヘアスタイルは避けますしょう。
髪の結び方によっては、髪の毛が常時引っ張られるようになり、それが髪の毛に大きな負担を与えてしまいます。
特に必要なければ、普段は髪の毛をぎゅっと強く縛るのはやめ、なるべく負担のかからない髪型でいるように心がけてくださいね。
まとめ
女性の薄毛は工夫次第で予防することができる!
今回は、気になる女性の薄毛の種類や、薄毛にならないための工夫について解説しました。
男女限らず、薄毛になってしまうのは必ずどこかに原因があります。
とくに女性においては、更年期に女性ホルモン分泌が減ることによる薄毛は避けられませんが、それ以外の多くのことは、生活習慣や髪のケアの工夫によって、薄毛を予防しやすくなります。
もし薄毛に対して何か対策をしたいと思っているのなら、日常生活でできることを少しずつ行ってみてはいかがでしょうか。