帽子をかぶることは薄毛を進行させる原因になり得る
抜け毛などが原因の薄毛に悩む男性の中には、その薄毛を隠すために帽子をかぶっている人がいます。
また薄毛を隠すためではないものの、帽子をかぶることが薄毛や抜け毛に対して悪い影響を与えないか心配する人も少なくありません。
そんな帽子と薄毛の関係性や、薄毛に優しい帽子の選び方のポイントについてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事を書いたのは?
毛髪診断士 佐渡山宗平と申します。
帽子は薄毛を隠すためのアイテムの中では最も手軽に抵抗なく使用出来るものではないでしょうか。ただその一方で、お洒落に無頓着な薄毛男性が被るとイマイチ感が漂いダサさを強調してしまうことも…。
また、帽子は使用方法を誤ると薄毛の進行を進めてしまうリスクがあることも理解しましょう。
本記事では、帽子と上手に付き合うコツと薄毛男性におすすめな帽子の選び方からすぐに実践できるお洒落に見える被り方のポイントをご紹介します。
薄毛と帽子には関係性があるのか
帽子をかぶることは薄毛を進行させる原因になり得る
抜け毛などが原因の薄毛に悩む男性の中には、その薄毛を隠すために帽子をかぶっている人がいます。また薄毛を隠すためではないものの、帽子をかぶることが薄毛や抜け毛に対して悪い影響を与えないか心配する人も少なくありません。
そんな帽子と薄毛との関係性についてですが、実は帽子をかぶる行為は薄毛を進行させる原因になり得るのです。
そう言える理由は2つあります。
薄毛を進行させる原因①
1つ目の理由は帽子をかぶることで髪の毛や頭皮に負担をかけてしまう可能性があるからです。
ほとんどの帽子は頭を完全に覆い隠します。その状態を長い時間維持すると、帽子と頭の間の湿度や温度が上昇します。そして、湿度や温度が高くなると、当然頭皮から汗や皮脂が出やすくなるのです。さらに、汗や皮脂が一度出てからも帽子をかぶり続けると、汗や皮脂に含まれる細菌が繁殖することもあります。
このような汗や皮脂の分泌や細菌の繁殖は場合によっては、頭皮や髪の毛に対して大きなダメージになりうるのです。
そしてその結果として薄毛が進行してしまう可能性がある訳です。
薄毛を進行させる原因②
そして、もう1つの理由は頭皮の血行が悪くなるからです。
帽子は種類によっては頭を比較的強く締め付けるものがあります。そのような帽子を被ってしまうと頭皮への血液の流れが制限されてしまい、血行が悪くなることもあります。
そして血行が悪くなるということは髪の毛の成長や健康状態の維持に必要な栄養が運ばれにくくなることを意味します。このような理由からも帽子をかぶることは薄毛を進行させる原因になり得ると言えるのです。
帽子をかぶることで薄毛の進行を防ぐこともできる
上記の通り、帽子をかぶる行為が薄毛を進行させてしまう原因になる可能性はあります。
しかし、一方で帽子をかぶることで薄毛の進行を防ぐことができるケースもあるのです。例えば、夏の日差しが強い日には髪の毛や頭皮のダメージの原因となる紫外線を、帽子をかぶることで避けることが出来ます。
このように帽子というのは、使い方次第で薄毛に対して悪い影響を及ぼすこともあれば、良い影響を与えることもできるアイテムなのです。
薄毛に優しい帽子とは
正しい使い方をすれば、薄毛に対してプラスに働く帽子ですが、使い方が合っていたとしても間違った帽子を選んでしまうと薄毛に対する良い効果が減ってしまいます。
では、どのような帽子が薄毛に対して優しいものと言えるのかというと、実は薄毛に優しい帽子には主に3つの特徴が挙げられます。
通気性が高いこと
薄毛に優しい帽子の1つ目の特徴は通気性が高いということです。
先程も解説したように帽子は長時間かぶり続けていると頭と帽子との間の空気が蒸れてきて、湿度と温度が上昇します。そしてそれが原因で薄毛の進行させる原因にもなり得る汗や皮脂の分泌、また細菌の繁殖などといった現象が起こるのです。
そのため薄毛に対して優しい帽子というのはその現象を少しでも抑える、また防ぐために通気性が高いことが重要な特徴だと言えるのです。
ここがポイント!
具体的にはメッシュ素材やリネンなどの天然素材が使われている帽子は比較的通気性が高いとされていますので、帽子を探す時にはこれらの素材が使われているかどうかチェックしておくと良いでしょう。
サイズが適切であること
サイズが適切であることも薄毛に優しい帽子としては非常に重要な要素の1つです。
なぜならサイズが適切ではない帽子は頭を過剰に締め付けてしまい、既に解説したように髪の毛や頭皮の健康状態などを保つために必要な栄養素を十分に運べなくなってしまう可能性があるからです。
ここがポイント!
そのため薄毛に優しい帽子を探す時には通気性が高いことはもちろんのこと、サイズが適切で頭を締め付けすぎないゆったりとしたサイズのものを選ぶべきだと言えるのです。
清潔であること
清潔であることも薄毛に優しい帽子の特徴の1つです。
帽子は洗いづらいことなどもあり、こまめに洗わない人は決して少なくありません。
しかし、帽子を一定期間洗わないと他の衣服と同様に素材に染み込んだ汗や皮脂に存在している細菌が繁殖してしまい、それが頭皮や髪の毛に対して大きな負担をかけてしまうこともあるのです。
ここがポイント!
それを防ぐためにはやはり清潔にしていることが重要なポイントになります。ですので、正しい帽子を選んだ後にも定期的に手入れをして清潔さを保つように心がけましょう。
薄毛の人に似合う男性用帽子のタイプ
薄毛に対して優しい帽子の特徴がいくつかあるのと同じように、薄毛の人に似合う帽子のタイプというのも複数あります。
ハット
薄毛の人に似合う帽子のタイプの1つ目はハットです。
ハットはその形状から隠せる範囲が広いという強みがあります。
またその他にも落ち着いたデザインのものが多いため、カジュアルファッションはもちろん、スーツ系のファッションにも合わせやすい強みもありますので、大人の落ち着いた印象を出したい方などには特に向いていると言えます。
ハンチング
ハンチングも薄毛の人に似合う帽子のタイプだと言えます。
実際に薄毛の有名人の方もこのハンチングタイプの帽子をかぶっていることが多いです。
そんなハンチングタイプの帽子は動きを邪魔しないようにと小さめに作られているため携帯性を重視する人には、特に向いているタイプの帽子だと言えるでしょう。
ニット帽
ニット帽もハットと同じように隠せる範囲が非常に広い強みを持つタイプの帽子です。
またニット帽はかぶりやすさや冬の防寒対策になるといった強みも持っています。休日などのリラックスしたい日には非常に向いている帽子だと言えます。
顔の形に合わせたおすすめの帽子の種類とそのかぶり方
ここまでは薄毛の人に似合う帽子のタイプについてご紹介してきました。
ここからは顔の形に合わせた薄毛の人におすすめの帽子のかぶり方について解説していきます。
逆三角形タイプの顔の形
先に行くに従って細くなる顎とおでこに向かうに連れて輪郭が広くなる逆三角形タイプの顔の形をしている人は、広い輪郭が目立つ傾向にあります。
そのためその広い輪郭を目立たせるようなつばの広いハットなどは向いておらず、どちらかと言えば、顔の輪郭をそのまま出すことができるニット帽やハンチングなどが向いている帽子の種類だと言えます。
お洒落な帽子のかぶり方
逆三角形タイプの顔の形をしている人が帽子をかぶる時には、深めに帽子をかぶることがポイントになります。
例えば、ニット帽などを深めにかぶるようにするだけで、顎先のシャープな印象を少し弱めることができるのです。そのため逆三角形タイプの人は深めに帽子をかぶることを意識してみてください。
四角形タイプの顔の形
エラの部分が出っ張っていて、顔の横側がおでこまで一直線のようになっている四角形タイプの顔の形をしている人はエラの出っ張りなどから目線を逸らすことでカバーする効果が期待できるつばが広いハットなどの帽子がおすすめです。
一方で、つばが小さいようなものは反対にエラの広がりなどが目立ってしまうため注意が必要です。
お洒落な帽子のかぶり方
そんな四角形タイプの顔の形をしている人におすすめの帽子のかぶり方は帽子のつばの向きを少しだけ斜めにしたかぶり方です。
つばの向きを変えることでエラの出っ張りのカバー効果がより高まったりしますので、ぜひ試してみると良いでしょう。
丸いタイプの顔の形
頬の部分が少しだけ膨らんでいて、縦の長さと横の長さがほとんど同じになっている丸い顔の形をしている人は、他のタイプの人と比べて多くの種類の帽子が似合う傾向にあります。
しかし、角がある四角の形をしている帽子をかぶると顔の丸さが強調されてしまうので、その点だけは注意する必要があります。
お洒落な帽子のかぶり方
丸いタイプの顔の形をしている人におすすめの帽子のかぶり方は帽子をあえて浅めにかぶり、おでこ側を上に上げるようなかぶり方です。
こうすることで顔の形が上下に伸ばされたように見せることができ、丸みをカバーできるようになります。
面長タイプの顔の形
顔の縦の長さが比較的長い面長タイプの顔の形をしている人は、縦の長さをカバーできる帽子がおすすめです。
具体的には、他のタイプに比べて高さがないハンチングやベレー帽といった種類の帽子が適しています。
お洒落な帽子のかぶり方
おすすめのかぶり方としては縦の長さを少しでも抑えるために深めにかぶると良いでしょう。
帽子をかぶることによる薄毛への影響を少しでも減らすには
帽子をかぶる時間を減らす
帽子をかぶると頭と帽子の間の湿度や温度が上がり、それが髪の毛や頭皮に対して負担となることは既に解説した通りです。
それをある程度防ぐためには、通気性が高い素材が使われている帽子を選ぶことも重要ですが、それよりも帽子をかぶっている時間を出来るだけ減らし、湿度や温度が高くならないようにするということも非常に重要です。
いくら通気性が高い帽子であっても長時間かぶりっぱなしでは、やはり湿度や温度はどうしても高くなってしまうことが多いので、帽子をかぶるのは太陽の光の下に出る時に限定するなどの帽子をかぶる時間を出来るだけ減らす工夫をしてみることも忘れないようにしてください。
帽子を使った後のヘアケアやスカルプケアを入念に行う
帽子をかぶる時間を減らしたとしても場合によっては頭皮や髪の毛に多くの汗や皮脂、また繁殖した細菌が多く付いてしまうことはあります。
そしてその汗や皮脂、また細菌は頭皮などに付着している時間が長ければ長いほど当然悪い影響を多く与えてしまうのです。
ここがポイント!
そのため、帽子を使った後のヘアケアやスカルプケアは入念に行うことが帽子による薄毛への影響を少しでも減らすのに効果的な方法になると言えます。
薄毛を減らす効果が期待できるナイトキャップという帽子もある
ここまでは日常生活の中で使う帽子に関する情報について解説してきましたが、実は現在では薄毛ケアとして使えるナイトキャップと呼ばれる帽子も人気が出てきています。
ナイトキャップとはどんな帽子なのか
ナイトキャップとはその文字からも想像できる通り、夜にかぶる帽子のことです。
日本では日常的に使われているような帽子ではありませんが、欧米では昔から使われている伝統的な種類の帽子でもあります。
ちなみにナイトキャップは夜寝る時に使うことを前提に作られていますので、通常の帽子のようにつばは付いていません。また寝返りなどの動きをしても取れないようにゴムでしっかりと装着できるようになっている特徴もあります。
ナイトキャップの効果
ナイトキャップをかぶって寝ることで得られる効果は様々なものが挙げられます。
例えば、通常何もかぶらずに寝ると髪の毛は枕などと擦れてしまいます。髪の毛は比較的繊細なものなので、頭の重さなどが加わった状態で何度も擦れてしまうと傷ついてしまうことがあるのですが、ナイトキャップをかぶっていれば直接枕と擦れることはなくなり、過剰なダメージなどを防ぐことが出来ます。
またナイトキャップには保湿効果も期待できるため、寝ている時の頭皮が乾燥してしまうことを防ぐこともできるのです。
この他にも空気中や枕、布団などに付着している汚れが髪の毛や頭皮に付くことを防ぐことや寝癖を防ぐことといった効果もナイトキャップの使用によって期待できます。
ナイトキャップの使用に関する注意点
ナイトキャップと呼ばれる帽子の使用にあたってはいくつかの注意点があります。
1つ目は通常の帽子と同じように強い締め付けによって血流を悪くしないように頭の大きさに合わせて締め付けないようなサイズのナイトキャップを使うようにすることです。
2つ目は季節によってナイトキャップの種類を変えるということです。
実は、ナイトキャップには夏などの汗をかきやすい時期に使える吸水性などに優れた素材が使われた種類もあれば、寒さの対策になる素材が使われた種類もあります。これらの種類を正しく使い分けないとナイトキャップによる効果を最大限に引き出せないのでしっかりと使い分けるようにしましょう。
まとめ
今回解説してきましたように、帽子と薄毛には密接な関係性があります。
正しく使えば、薄毛の進行の予防効果を期待できますが、反対に間違った使い方や合わない帽子を使ってしまうと薄毛に対して悪い影響を及ぼすこともあります。