私が薄毛について悩み始めたのは20代の頃です。ハゲているわけではないけれど、何となく頭頂部が薄くなったような気がしました。
私の父も、年がはなれた兄も薄毛・抜け毛で悩んでいたのを昔から目にしていたので、私自身も「いつかハゲてしまうんじゃないか……」と薄毛にはビクビクしていたから薄毛に敏感だったのでしょう。
当時の私は毛髪に優しいシャンプーやヘアケアの仕方にばかり気を取られて、ドライヤーのことは何も考えていませんでした。
よくよく考えてみれば、濡れた毛髪に熱風をあてるものですから、頭皮に良い訳がありませんよね。シャンプーと同じくらい重視するべきでしたが、当時はそこまで思い至らなかったのです。
しばらくしてからドライヤー選びや使い方も重要だと気付き、慌てて頭皮に優しいドライヤーや、毛髪に優しいドライヤーを調べ始めました。
ここでは私が調べたドライヤーの使い方や、ドライヤーのランキングを発表していきますので、薄毛にお悩みの方のドライヤー選びの参考になったら幸いです。
ドライヤーと合わせて使いたい女性向け育毛剤は、以下で紹介しております。
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女性向けおすすめ育毛剤ランキング |毛髪診断士が選んだTOP10
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この記事を書いたのは?
毛髪診断士 佐渡山宗平と申します。
日頃からシャンプー後の「ドライヤーかけ」を疎かにしている、薄毛に悩む男性の皆さんは「ドライヤー」で髪を乾かして行く順番なんてお構いなしに「生乾きでもOK!」なんて適当な方も少なくはないのでしょうか?
実はこの「ヘアドライ」こそが薄毛にとって、とても大切なのです。
本記事では、自身の経験から「ドライヤーかけ」の大切さにはじまり、髪や頭皮にストレスのない「ドライヤー」による髪の乾かし方や薄毛の方におすすめする「ドライヤー」も紹介しています。
この記事を読めば目から鱗が落ちること間違いなしです!
そもそもドライヤーは本当に必要なのか?
女性は髪が長い人が多く、自然乾燥では乾くのに時間がかかってしまいますからドライヤーを使う……というのは分かるのですが、男性のほとんどは髪が短く、自然乾燥でもすぐに乾くからドライヤーを使わないという人も少なくありません。
私自身も以前はそうでしたし、毛髪や頭皮に熱風をあてる事で毛髪が弱り、薄毛が更に進行してしまうとさえ思っていました。
しかし調べてみると、実は自然乾燥の方が毛髪に良くないことが分かりました。というのも、髪の毛が濡れたままの頭皮は湿っていて、雑菌が繁殖しやすい環境にあるためです。雑菌が繁殖すると頭皮の痒みや炎症を引き起こし、抜け毛や薄毛の要因になります。
加えて髪の毛が濡れていると頭皮の温度が下がり、血行不良になってしまうため、やはり毛髪には良くありません。丈夫な毛髪を作るには、毛乳頭まで酸素と栄養を届ける必要がありますが、血行不良だとそれらを上手く運搬することができなくなってしまうのです。
これらの点からも、薄毛を気にしている人ほどドライヤーでしっかりと髪の毛を乾かした方が良いことが分かります。
髪や頭皮に優しい正しいドライヤ―使い方
手順1 乾きにくい後頭部や側面から乾かす
ドライヤーを使う場合は、まず乾きにくい後頭部や側面を乾かし、最後に乾きやすい前頭部を乾かすことを意識しましょう。特に後頭部の髪は乾きにくく、意識的にドライヤーを使用することをおすすめします。
手順2 根本からしっかり乾かす
ドライヤーをかける時は髪の毛の表面や毛先ではなく、根本からしっかり乾かすことを意識してください。
ドライヤーの熱風は、手を当ててみると分かりますがとても熱いため、余計な熱は毛髪や頭皮に不要なダメージを与えてしまいます。乾きやすい毛先からドライヤーをかけると、根本は乾いていないのに毛先は乾いているという状態になってしまい、根本が乾くまでドライヤーをかけるうちに毛先に余計な熱を加えることになってしまいます。
手順3 仕上げは冷風で冷やす
ドライヤーの熱風で髪の毛をしっかり乾かしたら、それで終わりではありません。
最後はドライヤーの冷風機能を使用しましょう。最後に冷風で冷やすことで、髪の毛が熱風で痛むリスクが軽減しますし、キューティクルの引き締め効果もあるため、仕上げの冷風は忘れないようにしてください。
ランキングを比較する上でのポイント
ここからは私がおすすめするドライヤーをランキング形式でご紹介していきますが、その前にランキングを決める上での比較ポイントを説明します。
比較ポイント①
まず第一に、温風と冷風の切り替えができるものを選ぶようにしましょう。
最近では、大抵のドライヤーなら温風と冷風の切り替えができますが、理想は温風・冷風の中でもさらに何段階かに切り替えることができるものです。目安としては、4段階程度で調節できるものが良いでしょう。
温風で乾かすとはいえ、送風の温度が高ければ高いほど良いというものでもありません。余計な熱は髪の毛を傷める原因になってしまいますし、気を付けないとドライヤーを近付けすぎて頭皮が火傷を負うこともあります。
適度な温度で髪の毛を乾かすことができ、熱いと感じたら冷たい風で冷やすことができる、そんなドライヤーを選ぶようにしてください。
比較ポイント②
また、風の勢いが強いことも重要です。
ドライヤーというと熱い風で髪の毛を乾かすもの、というイメージが強いですが、薄毛・抜け毛対策としてドライヤーを使用する場合は、熱量より風量を重視した方が良いです。
よくよく思い返してみると、美容院のドライヤーも強い風で水分を飛ばしているタイプが多いですよね。ドライヤーで髪を乾かすということは、むやみやたらに熱い風を当てるということではなく、強い風を当てるということなのです。
ちなみに、強い熱を当てると確かに髪はよく乾きますし、湿気も飛びますが、熱によって髪の毛に含まれているタンパク質がダメージを受け、薄毛・抜け毛の原因になってしまうので、長時間のドライヤーには注意しましょう。髪の毛を短時間のうちにしっかり乾かすためにも、風量が重要になるのです。
とはいえ、美容院で使用しているドライヤーは業務用の強力なものなので、家庭用でそれほどのものはそうそうありません。
とりあえずはワット数が高く、出力を出せるものを選ぶと良いでしょう。
これからご紹介するドライヤーは、いずれも毛髪・頭皮それぞれに優しいものばかりですが、その中でも「毛髪をいたわりたいなら」、「頭髪をケアしたいなら」という点に注目してランキングをつけてあります。
頭皮に優しいランキング
【1位】スカルプドライヤー
ヤーマンの「スカルプドライヤー」は、音波振動を搭載しており直接頭皮に使用するタイプのドライヤーです。
このタイプの方におすすめ
毛髪に優しいのはもちろんですが、頭皮にも良いと評価が高く、毛髪と頭皮の両面からケアを行いたいという方におすすめです。
スカルプドライヤーから発せられる風は、温度は60度の低温風。一般的なドライヤーの温風が85度程度であることを考えると25度近くも低く、その分髪や頭皮へ与えるダメージも軽減しています。
加えて遠赤外線によるダメージレスドライで、髪にも頭皮にもダメージがほぼゼロなのに、中までしっかり乾かすことができます。
また、ヤーマンの独自の技術によって開発されたスカルプドライヤーを使用すると、頭皮の弾力と髪のツヤまで手に入れることができるので、薄毛ケアにお悩みの方にはオススメのドライヤーです。
スカルプドライヤーの公式ホームページでは、あらかじめ水で濡らした髪の毛に、スカルプドライヤー(60度)と普通の温風(85度)をそれぞれ20分当て、ブラッシングした後の毛髪表面を電子顕微鏡で比較した画像が公開されていますが、髪へ与えるダメージの違いは一目で分かります。
髪に優しく、頭皮をケアして弾力を与えるスカルプドライヤーは、さながらヘッドスパを受けているような使い心地です。
【2位】プラズマクラスター スカルプエステ
「ラズマクラスター スカルプエステ」、少し変わった形状のドライヤーです。
変わった形状、と言っても本体の形自体は一般的な家庭用ドライヤーとそれほど変わりません。違うのは、送風口です。送風口には人の手のような形状のマッサージパーツのアタッチメントと、透明なカバーがついています。透明カバーは、プラズマクラスターイオンの高濃度空間を作るためのものです。
プラズマクラスター スカルプエステは頭皮の潤いを保ちつつ、皮脂バランスを整え、ふけやかゆみなどの頭皮の悩みを改善します。そのため頭皮に優しいのが特徴。これは、水分子に包まれたプラズマクラスターイオンによる効果です。また静電気を抑える効果もあり、静電気によって生じる摩擦や絡み、枝毛、切れ毛を回避します。
次に、先述した手のような形状のアタッチメントについて説明します。
これは2500年の歴史を持つ中国の民間療法・刮痧(かっさ)からヒントを得たもので、「かっさ」アタッチメントを使用することで頭皮をマッサージし、プラズマクラスターが頭皮へ届きやすくする効果があります。「かっさ」アタッチメントの使用方法は簡単で、アタッチメントの先を頭皮にあて、滑らせるようにしながら髪を乾燥させます。
プラズマクラスター スカルプエステ (価格.com マガジン)
【3位】ヴァインウォッシュエヴァ
「ヴァインウォッシュエヴァ」はオゾンを発生させることで、様々な効果を得ることができるドライヤーです。
そもそも男性に多い抜け毛の原因は「5-α-リダクターゼ還元酵素」というものですが、オゾンにはこの5-α-リダクターゼ還元酵素を抑える働きがあります。
加えてヴァインウォッシュエヴァには除菌効果があるため、フケの原因であるカビ菌を発生させません。
このタイプの方におすすめ
ヴァインウォッシュエヴァは、フケをはじめ、頭皮のトラブルや、薄毛・抜け毛対策としての頭皮ケアで悩んでいる方におすすめできるドライヤーです。
毛髪に優しいランキング
【1位】ラピード
コンエアージャパンが、あのフェラーリと共同開発したイオンドライヤーが「ラピード」です。
ラピードはパワフルなのに髪の毛に優しいドライヤーで、ラピードという名称自体がRapid=素早いということからも、スピーディに髪を乾かすことができると分かります。
またラピードは、持ち手のスイッチで風量と熱量を3段階で切り替えることができて非常に便利です。
毛髪や頭皮に優しいドライヤーとは、どのようなドライヤーなのか。それは、【ランキング比較ポイント】でも触れた通り、風量が重要な要素になります。熱の温度ではなく風の勢いで髪の毛を乾かせるドライヤーの中でも、ラピードは風量が大きく、熱も高すぎないため、最適な温度で素早く乾かせるでしょう。
ラピードの消費電力は1,450Wです。消費電力といわれてもピンとこない人も多いかと思いますが、一般家庭で使用されているドライヤーの消費電力は800wから1,000wで、美容室で使用されている強力なドライヤーの消費電力は1,200wから1,500wほど。そして当然、消費電力が高いほど強力なドライヤーということになります。つまり、ラピードは、美容室並のパワーを秘めた家庭用ドライヤーということになります。
乾かす時間ですが、これはもちろん毛髪の量や髪の長さによって変わります。しかし、髪が長い女性でも4分とかからず乾燥させることができるラピードですから、髪が短い男性ならば1分半程度で乾かすことができるでしょう。
このタイプの方におすすめ
髪の毛を痛める心配がないラピードは、パワフルなドライヤーを探してる方におすすめです。
【2位】レプロナイザー 4D Ppus
使えば使うほど美しい髪になると評判のドライヤーが「レプロナイザー 4D plus」です。
2010年1月に発売されたレプロナイザーシリーズの最新機種で、美しい髪とはどんな髪質かを追究し、バイオプログラミングの高い技術設計力によって魔法のような体験ができるドライヤーです。
レプロナイザー 4D plusの特徴は、風量と風圧の大きさです。
ドライヤーは熱よりも風量・風圧が高い方が髪に負担がかかりませんが、だからと言って風量・風圧も強すぎては髪に不要なダメージを与えてしまいます。しかし、レプロナイザー 4D plusは、強力な風をあてればあてるほど髪を美しくする技術を開発しました。
レプロナイザーは2D、3D、4Dと進化を重ね、最新のレプロナイザー 4D Ppusは過去最高の美の力を有したドライヤーです。ドライヤーとしてはお値段が高めに設定されており、ハードルが高く感じられるかも知れませんが、実際に使用してみると説得力がある価格設定です。
【3位】ヒートケア60低温ドライヤー
高温のドライヤーで髪を痛めがちな人には、「ヒートケア60 低温トリートメントドライヤー」がおすすめです。
このタイプの方におすすめ
ヒートケア60 低温トリートメントドライヤーはヘアモデル用の髪をケアするドライヤーなので、ただ使用を続けるだけで美しい髪の毛を手に入れることができ、高温のドライヤーが原因で薄毛や抜け毛にお悩みの方にも低温トリートメントドライヤーはおすすめです。
低温だと乾きが悪いのではないかと心配になりますが、低温トリートメントドライヤーは低温だけど高速で乾かせます。